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【J2】 クラブ別の補強ポイントについて考える。(2017年夏の移籍市場) (ジェフ千葉編)

J1リーグ・J2リーグ・日本代表等を幅広くカバーするサッカーコラムです。基本的には毎日更新しています。よろしくお願いいたします。 ジェフ千葉 アルゼンチン出身のエスナイデル監督を招聘した千葉は「極端に高い最終ライン」で話題になった。20数年のJリーグ史を振り返ってみても記憶にないほどの高い最終ラインを設定しており、6節の京都戦(H)は10回、7節の群馬戦(H)は13回も相手をオフサイドに引っ掛けている。キーパーのGK佐藤優にはリベロ的な役割が課せられており、GK佐藤優が大きく飛び出して間一髪でボールをクリアするシーンは多い。 リスク覚悟のアグレッシブなサッカーを見せており、5対0で大勝した13節の長崎戦(H)や4対2で逆転勝利を飾った16節の愛媛FC戦(H)のように見栄えのいい大勝劇もいくつかあるが18節を終えた時点では6勝6敗6分けで勝ち点「24」。14位と順位は上がらない。もちろん、プレーオフ圏となる6位の東京Vとの差は「6」。十分に射程圏内と言えるが順位的には期待を大きく下回るシーズンになっているのは確かである。 オフの補強には成功した。クラブの生え抜きで期待の星だったMF井出(G大阪)とFWオナイウ阿道(浦和)を失ったのは将来のことを考えると痛手だったが各ポジションにJ2の中では上位クラスのタレントを揃えている。選手層も厚い。「戦力的にはJ2では最高クラス」と言えるので14位という順位は物足りない。「もっと勝ち点を伸ばしていてもおかしくないサッカー」を見せているとは思うがなかなか勝利につながらない。 極端なサッカーを見せているので特徴的な数字が出ている項目は多いが、気になるのは「時間帯別の失点数」である。後半開始から後半15分までの失点数が「11」。J2平均は「3.86」。2番目に多い讃岐でも7失点なので千葉だけが異常に多くなっている。相手チームが前半のうちに千葉の隙を見つけてハーフタイム中に攻略法を授かった相手選手が千葉の隙を突いてゴールを奪っているケースが多いのでは?と思われる。 「ハイプレス・ハイラインのサッカー」で注目を集めているので『守備』がクローズアップされるケースが多いが18試合で24失点。リーグでワースト8位なので失点数は多い。一方、攻撃に注目すると18試合で24得点というのは7番目。悪くはない。平均のボール支配率は63.2%でJ2で2位、ドリブル数は4位、パス数は3位、クロス数は1位、シュート数は1位。攻撃に関する主要なスタッツは軒並みJ2で上位となる。 「アグレッシブで攻撃的なサッカーは出来ている。」という点はエスナイデル監督にとってはアピールポイントになる。サポーターの評価が真っ二つに分かれる大きな理由と言えるが、せっかく作ったチャンスシーンでフォワード陣が決められない場面は多い。「1ゴールを奪うのに必要なシュート数」は9.67本。これは山口金沢讃岐に次いでワースト4位。決定機を逃してエスナイデル監督が頭を抱えるシーンは多い。 先の通り、今シーズンの千葉は「選手の質」という点はJ2の中では上位クラスである。18節を終えた時点で14位というのは相当に不本意な順位なので「監督を代えた方がいいのではないか?」という声が出て来るのは仕方がない。MFアランダやMFホルヘ・サリーナスやFWラリベイといった能力の高い外国人選手を有効に活用できていないのは気になるところである。早期の監督交代が行われても不思議はない。 その他で補強ポイントを挙げるとストライカーになるだろう。3トップを採用するケースが多くてFW清武功は17試合で6ゴール3アシスト。見事な活躍を見せているがFWラリベイは15試合で2ゴールと低調。運動量が必要となるエスナイデル監督のサッカーに合ったタイプの選手とは言えない。FW船山貴は18試合で3ゴール。動き自体は決して悪くないが今シーズンも決定機でシュートを外す場面が目立っている。 開幕直後に新潟から獲得したFW指宿は10試合で2ゴール。ゴール数は伸びてこないが「90分あたりのシュート数」は180分以上プレーした選手の中ではJ2で最多の4.43本。FWイバ(横浜FC)は3.78本、FWウェリントン(福岡)は2.88本であることを考えると相当な数字である。大きな存在感を発揮しているがここ最近は決定機に決められないシーンが増えており、ゴール前で確実に仕事ができるストライカーは欲しい。 既に触れた通りでクロス数がJ2最多。CK獲得本数もJ2最多となる。ゴール前のチャンスを作ることは出来るのでボックス内で仕事のできるストライカーがいると破壊力はアップする。FWラリベイにはフィニッシャーとして大きな期待がかかったがここまでは期待ハズレと言える。巻き返すためにはストライカーが欲しい。FW船山貴を脅かすことができるチャンスメーカー兼ストライカーの補強も並行して動きたい。 守備的なポジションはここに来て若手のDF岡野洵やDF乾貴哉をスタメンで起用している。高卒ルーキーのMF高橋壱を含めて積極的に若い選手を起用しようとするのは悪くない。右SB/WBは当初はDF/MF北爪が起用されていたがここ最近はボランチが本職となるDF/MF山本真が起用されていいプレーを見せている。「経験豊富なCB」というのも補強ポイントの1つに挙げられるが最優先補強ポイントではない。 表1. J2の22クラブの時間帯別の失点数 (18節終了時点)
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